心身の情動プロセスと内受容感覚

心身の健康やストレス関連疾患において、情動や心身の気づきは重要です。
端的に言えば「心と身体がどのように関連するか」ということです。
・感情への気づきが低下した状態=「アレキシサイミア(失感情症)」
・身体への気づきが低下した状態=「アレキシソミア(失体感症)」
これらは、情動と身体の相互作用のプロセスに関与し、心身症の特徴の一つとされてきました。
(⇒コラム「アレキシサイミア」も参照ください)。

本研究では、このような心身の情動プロセスとその生理基盤、特に内受容感覚や自律神経による恒常性調整機能との関係について検討しています。

情動や身体の気づきの生理基盤として「内受容感覚」が重要で、気づきなどの情動プロセスにはさらに高次の営みも含まれます。疾患においては病的な身体感覚増幅や臓器過敏性などと関連しますが、その関連は単純ではなく、低次から高次までさまざまな要因が加わって関係性を複雑にしています。

これらの検討においては、心身医学のみならず、脳科学(神経生理学)、臨床心理学、身体論(ソマティクス)、哲学などの学際的検討が必要です。下記の研究会をはじめとして、さまざまな分野の人と協力してこの検討を進めています。

関連プロジェクト

– アレキシソミア<こころとからだの気づき>研究会
http://body-thinking.com/alexisomia/

関連コラム

失感情症(アレキシサイミア/ Alexithymia)

内受容感覚と心身医学

文献

Kanbara, K., Fukunaga, M. Links among emotional awareness, somatic awareness and autonomic homeostatic processing. BioPsychoSocial Med 10, 16 (2016). https://doi.org/10.1186/s13030-016-0059-3