香川大学大学院医学系研究科 臨床心理学専攻/ 医学部臨床心理学科 心身医学講座のゼミ紹介です。
私たちのゼミでは、ストレス、感情、身体感覚(内受容感覚)、心理面接、非言語心理、などを手がかりに、
「こころとからだはどのように関係しているのか」を臨床心理学と心身医学の両面から探究します。
主観的な体験を大切にしながら、生理, 行動, 表情, 対人相互作用などの客観的指標も組み合わせ、人のこころを多面的に理解することを目指しています。
心理臨床学や心身医学に関心のある皆さんが、自分の問いを研究として深め、臨床や実践につなげていくことを大切にしています。
研究テーマ
1)ストレスと身体(こころとからだの関係:心身相関)についての研究
2)感情と情動プロセスについての臨床心理/ 心身医学的研究
3)心理面接や非言語心理療法における、主観的・客観的プロセスの関係
1)ストレスと身体――こころとからだの関係についての研究
ストレスは、気分や考え方だけでなく、心拍、呼吸、筋緊張、身体症状、日常生活の活動量などにも表れます。このテーマでは、ストレス反応やコーピング、身体活動、心身のセルフモニタリングなどを通して、こころとからだがどのように影響し合うのかを検討します。
たとえば、対人援助職を目指す学生のストレス反応や共感性、日常生活での身体活動量と心理状態の関係など、臨床心理の実践にもつながるテーマを扱います。

2)感情と情動プロセスについての臨床心理・心身医学的研究
私たちは、うれしい、つらい、不安、緊張といった感情を、言葉だけでなく、表情、身体感覚、生理反応、対人関係の中で体験しています。このテーマでは、感情がどのように生じ、意識され、表現され、他者理解につながるのかを検討します。
具体的には、内受容感覚、表情模倣、感情識別、アレキシサイミア傾向などを手がかりに、自分の感情に気づくこと、他者の感情を理解すること、感情を心理臨床の中で扱うことについて研究します。

3)心理面接や非言語心理療法における、主観的・客観的プロセスの関係
心理面接(言語的アプローチ)や, 箱庭療法、風景構成法などの非言語的アプローチでは、言葉にしにくい体験や感情が、表情、身体反応、作品、沈黙、援助者との相互作用を通して表れることがあります。このテーマでは、心理面接や非言語アプローチにおける主観的体験と、笑顔、表情、心拍などの客観的指標との関係やプロセスに注目します。
心理援助者とクライエントの相互作用、面接場面での感情の体験過程、箱庭制作中の主観的体験と生理反応などを通して、心理臨床の場で「何が起こっているのか」を丁寧に見つめる研究を行います。

下記は具体的なこれまでの卒業・修士論文テーマの例です。
- 「心理面接における笑顔度と主観的幸福感の関係」
- 「心理面接場面における心理援助者とクライエントの相互作用」
- 「箱庭制作者の主観的体験と生理的反応の関係性」
- 「心理面接における感情の体験過程と内受容感覚についての検討」
- 「表情模倣と内受容感覚の関連—他者感情理解の観点から—」
- 「アレキシサイミア (失感情症) 傾向と風景構成法体験プロセスの関係」
- 「対人援助職を目指す学生の共感性,ストレス反応及びコーピング」
- 「日常生活での心身モニタリングによる身体活動量と心理的状態の関係」
- 「顔表情からの感情識別課題についての検討」
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