この度、第47回 日本心身医学会 中国・四国地方会 を、四国の玄関口に位置する
「かがわ国際会議場」にて開催させていただくこととなりました。
震災、パンデミック、国際的脅威やそれらに伴うストレスなどにより、社会がますます複雑化し、日常診療においても心身症などストレス関連疾患の重要性は年々高まりつつあります。また、AIなど高度情報化された時代の中で、SNSなどによるコミュニケーションの表面化なども関与して犯罪が多発するなど、ひとのこころに関連する問題は年々その重要性が高まっております。
そのような中、高齢者数がピークに達する2040年台に向けて医療で求められるものが大きく変わると言われております。その変化は「治す医療」から「治し、支える医療」への転換です。心身医学・心療内科は「心と身体の関係」をキーコンセプトに、患者さんのこころとからだ、またそれをとりまく社会的側面をどのように支えるかを追求してまいりました。支える医療には、多くの専門家の連携も重要です。
これらを踏まえ、本学会では「“支える医療”の鍵を握る心身相関と多職種連携」をテーマとさせて頂きました。
奇しくも今年2025年は、関西では大阪関西万博、中国・四国では瀬戸内国際芸術祭2025が開催され、それらの連動効果も含め、西日本が注目される絶好の機会となっています。
中国・四国地方の特徴は、何と言っても豊かで美しい自然にありますが、自然の豊かさは、
心と身体の豊かさをも育むものでありましょう。
今回の「かがわ国際会議場」は、会議室から瀬戸内海を一望でき、なおかつ、再開発で刷新されたJR高松駅とも直結した、こころとからだの議論には最適の会場です。中国・四国エリアはもちろんのこと、関西その他各地の方々のご参加も歓迎いたします。
心身医学や臨床心理学などその周辺領域に関心をお持ちのみなさまのご参加、心よりお待ち申し上げております。また関係の皆さまにおかれましては、第47回日本心身医学会 中国・四国地方会へのご賛同、ご協力を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。
令和7年1月吉日
第47回日本心身医学会中国・四国地方会
会長 神原 憲治
(香川大学大学院医学系研究科 心身医学講座 教授)